サンフランシスコからシリコンバレーへ

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サンフランシスコからシリコンバレーへ

サンフランシスコには日付変更線を西から跨いだ為に前日の木曜日の夕方に到着。 迎えのリムジンに乗ってサンタクララのホテルに移動。 久々に見るアメリカのインターステート、高速道路は相変わらずレーンが多かった。 サンフランシスコ国際空港近くの丘を除くとひたすら平ら。 サンタクララに近づくと前方に赤色の山影が浮かぶ。 (なるほどあの山の谷間って事でシリコンバレーのバレーなのか。) シリコンは言うまでも無くこの地に生まれた半導体メーカー、「インテル」もその一社、から来ている。 ホテルに着く途中で「オラクル」,「ヤフー」、「アバイヤ」といったシリコンバレーを代表するIT企業の入っている建物を見た。 おなじみのロゴが目印だ。 (あー、本当にシリコンバレーにいるんだ) そう思うと不思議に力が湧いてくる。 (さあ、明日は早い。早く寝よう。) タイムラグもあってうとうとと寝ているんだか起きているんだか分からない状態でいる内に朝が来た。 (さあ、今日が勝負だ) 朝食もを素早く済ますと迎えの車に乗り込み本社へ。 と言っても初めてのシリコンバレー、「お上りさん」状態。 運転手の「ここです。着きました。」との言葉でふと我に帰る。 今回はアメリカでも急成長・高収益企業として過去10年間の株価上昇率で「アマゾン」と並び称されている医療機器メーカーの本社で面接。 上司となるのが本社のCFO(最高財務責任者)なので、彼と同僚となる彼の部下との面接になる。 CEO(最高経営責任者)との面接、製品の試運転など朝8時半から夕方5時までスケジュールは目白押しだ。 受付で今回の面接のお世話役の人を呼び出し会社の中に。 用意された部屋へと向かう途中、別の駐車場から背の高い男性が肩にリュックを掛けて入って来た。 こちらに気づくと笑顔で手を挙げて近づいて来た。 「面接に日本から来た候補者です。」 お世話役さんが紹介してくれた。 「日本から? それはわざわざありがとう。」 15分後に最初の面接は彼と。後ほど会う約束をして部屋へと。 (優しそうな人だな。何となく馬が合いそう。) 根拠は無いがそんな感じを持った。
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