10.砂糖みたいに甘く

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 でも、玲王くんの、あの妖艶な笑みを見る度にゾクゾクして、止められなくなる。  もう、心も身体も彼のモノだ。 「はぁ…」  俺はもう一度ため息をついた後、身体を洗った。  …が、後処理が大変だったのだが。  やっと洗い終わり、脱衣所に出ると、Tシャツが1枚置いてあった。  多分これを着ろ、ということだろう。  下着がないが仕方ない。  俺はそれを着て、リビングへ向かった。    すると、寝室から玲王くんが出てきた。 「あ、Tシャツありがとう」 「いえ。オレ、シャワー浴びてくるので、寛いでてください。  …あ、」 「ん?」  玲王くんがぐっと顔を近づけてくる。  綺麗な顔がアップで映り、どきりとした。 「……可愛いお尻が、丸見えですよ」 「ちょっっ」  Tシャツを引っ張って隠すと、彼はクスクス笑って脱衣所に入って行った。
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