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すると、それに気づいた彼は俺に優しく微笑みかけた。
「どうしたんですか？」
「どうしたもこうしたも…気づいてないんですか？」
俺は口を彼の耳に近づけ、出来るだけ小さい声で囁いた。
だが、俺の言葉に玲王くんは微笑むだけ。
「大丈夫ですよ。こういうのは、聞こえないふりが一番です」
「は、はあ…」
やっぱ芸能人がこういうのに慣れてるんだなあ。
俺はなんかモヤモヤしながら、いつ女の子たちが玲王くんに話しかけるかドキドキしながら行列を待った。
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