10.砂糖みたいに甘く

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結局どうにか話しかけられることはなく、俺達は店内へ案内された。 「翠さん、決めました?」 「あ、俺これにしようかなって…  でも、こっちとも迷ってて…」  メニューを指さしながら話す。  優柔不断な俺は、どっちのオムライスにしようか決めかねていた。 「なら、こっちオレが頼むので、もうひとつを翠さんが頼んでください」 「え、いいんですか?でも…」 「いいですよ。  オレも迷ってたんで」 「ほ、ほんと…?  なら、そうしてもらおうかな…」  話がまとまったところでウエイトレスを呼び、注文をした。
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