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でも、仕事が始まるとそちらに夢中で、いつの間にか6時になっていた。
「苑田さん、今日は終わりです。
お疲れさまでした」
「お疲れ様でした」
マネージャーに駅で降ろしてもらい、時間になるまでそわそわしていた。
帰宅ラッシュで人が沢山行き交う中を、オレはキョロキョロと牧野さんを探していた。
「ーーー苑田さんっ、遅れてすみませんっ」
そういって、改札の方から走ってきたのは探していた牧野さんだった。
オレの為に走ってきてくれた牧野さんを見て、オレの頬の筋肉は緩んでしまう。
「全然大丈夫。
オレも今来たところですから」
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