50人が本棚に入れています
本棚に追加
「何だか上の空ですね。何か悩みでもあるんですか?」
「い、いえ……」
「そうですか」
微笑みを浮かべて、話しかけてくる岬先生。
昨日の写真のこともあって、変に構えてしまう。
今日学校での一日が始まってから、あれ以上詮索されるのが怖くて避けるような形になってる。
意識していないつもりでも、やっぱり警戒してしまう。
岬先生の笑顔には別の表情が潜んでいる気がしてならない―…
「ところで椎原先生、今夜は何か予定が入っていたりします?」
「予定は……何もないですが……」
「じゃあ、また食事に行きません?」
「食事って―…」
「素敵な男性も交えて、会話を愉しむんです」
「はぁ……」
最初のコメントを投稿しよう!