第1章

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とある会社に勤める佐野陽子。明日使う資料を上司にとってきてほしいと頼まれる。昼食を済ませて。 「どうして私に頼むかな!他にも暇そうにしてる女子社員いくらでもいるのに」 とブツブツ言いながら資料室に足を運ぶ。 資料室に着いて、ドアを開け前に歩こうとしたら...。いきなり床が抜けて、真っ暗闇の中を滑り落ちてしまったのだ。 「きゃあー、なにこれー??一体どうなってんのよー、ちょっとー、誰かー??」 ジェットコースターより怖い、暗闇を突き進む。 真っ暗闇を突き進むところまでは、覚えていたが。恐怖に押しつぶされて気絶してしまった陽子。 真っ暗闇からなんとか抜け出し、陽子は草むらで気絶していた。 「んー、あいたたた」 と目が覚めた陽子。 「ん?私生きてる!あんな暗闇の中落ち続けたのに」 と周りを見る。見知らぬ場所にきてしまったことに気づく。 「えっ、ここどこ?きたことないし、草しかないじゃん!建物も人もいない。もしかして、ここは無人島!!!!!! ちょっと勘弁してよー」 立ち上がり周りを見渡すと、そこには海が広がっていた。 「もう、現代に帰りたいー??」 大声で叫ぶ。 すると、遠くからウッホ、ウッホ、ウッホと不気味な声が近づいてくる。 「えっ、今度は何?動物?なんか怖いよ。本当に誰もいない分け?資料室に入らなければこんなことにはならなかったのに、もう!!!!」 近づいてきたのは、大事な所だけ隠した裸同然の髭ぼうぼうで槍を持った人達がきた。それも数人どころではない。10人くらいの人数はいる。 陽子は思った。 もしかしてあの人達は、原始人?? えっ、ちょっと待って。もしかして縄文時代とか弥生時代とかにタイムスリップしちゃった分け?? そんなことを思っていると、奴らは陽子を囲んでしまう。 「えっ、な、何。ちょっと。私なんか悪いことした?」 陽子は恐怖におののく。 「☆%#\○△□☆??」 奴らはわけの分からない言葉を話している。いや、陽子が理解できないだけなのである。 今はこの人達に逆らわない方がいいと思った陽子は、両手を上げて降参しますという態度をとる。 それでも、奴らには理解できないようで。槍を陽子に向けて1歩1歩近づいてくる。 「ごめんなさい、ごめんなさい??私は怪しいものじゃありません。気がついたらここにきちゃって」
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