第一章 少女

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第一章 少女

「かーおーりー!早く起きて!遅刻!」 毎朝同じようにお母さんに起こされる日々。何も楽しくない日常。 制服に着替える間、ずっと聞こえてくるお母さんの文句。 全てが、耳から耳へと出ていく。時間の無駄。どうして、自分はここにいるのだろう。ここにいるだけでも、時間が無駄のように感じる。  自分の部屋を出て、リビングまでの廊下を歩く。その時間も無駄。 リビングでお弁当を受け取り、玄関で靴を履く。  「朝ご飯は?」 と聞いてくるお母さんに 「いらない。」 と、一言。玄関を出て、学校までに通学路。一番、無駄な時間。
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