0人が本棚に入れています
本棚に追加
第一章 少女
「かーおーりー!早く起きて!遅刻!」
毎朝同じようにお母さんに起こされる日々。何も楽しくない日常。
制服に着替える間、ずっと聞こえてくるお母さんの文句。
全てが、耳から耳へと出ていく。時間の無駄。どうして、自分はここにいるのだろう。ここにいるだけでも、時間が無駄のように感じる。
自分の部屋を出て、リビングまでの廊下を歩く。その時間も無駄。
リビングでお弁当を受け取り、玄関で靴を履く。
「朝ご飯は?」
と聞いてくるお母さんに
「いらない。」
と、一言。玄関を出て、学校までに通学路。一番、無駄な時間。
最初のコメントを投稿しよう!