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寂しいなんて 言えないじゃない。
結婚しないでなんて
言えるわけがない。
「美空……」
光の声に顔をあげると
優しい顔をで私を見る光と目が合う。
「……ん?なぁに」
「あのさ、
オマエ、俺のこと好きでしょ?」
「?!」
とんでもない言葉を返された。
何も言えずに私が固まると
光は満足そうに微笑むと
手にしたお皿をカタンっとテーブルに置いて
首を傾げる
「……言いな?」
「あ……の」
言葉が上手く出てこない。
沈黙が居たたまれなくて、手にしたカップを
意味もなく握りしめた。
(言えるわけないじゃない……)
すると立ち上がった光が
私を後ろから抱き締めて
「好き?……だろ?」
と、耳に唇を押し当てた。
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