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(ん?ちょっと待って?)
「うわっ。怪力っ」
ガバッと力を込めて光を押しやると
「光!けっ、こんするのはどうなるの?!」
掠れる声で叫んだ
すると光は訝しげに私を見る
「はあ?結婚?
結婚するって言ったのお前じゃんか
俺が誰と結婚すんだよ。」
頭の中がパニックだった。
(だって、だって……彩香ちゃんが……)
「え?彩香ちゃんは?」
私の言葉に光は可笑しそうに口を袖で隠して
一頻り笑うと
ニヤリと口を引き上げて
放した身体を私にまたくっつけた。
(一体何?)
「あのさぁ」
光は放心状態の私を膝の上にストンと座らせて
クスクスしながら私の鼻を摘まんだ
「いたっ。」
「彩香って、なんて名前だか知ってる?」
「え?」
光はそこで衝撃的な言葉を落とした。
「香取 彩次 が本名。あいつ、
男だからね?」
「はぁぁ???」
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