近づいてよ

言えよ、って何よ？

私が無意識に眉間にシワを寄せていたらしく

光はふっと笑うと、

私の眉間のシワに指を這わせた

「まぁ。お前は知らなくていいよ。

で？美空。」

光は私を抱き直してしっかり目線を合わせる

瞳にあまーい色が映りドキドキする

「……んぁ？……何？」

頬に指が触れ、手が顎にかかる

「さぁて、お前の番。

気持ち聞かせてよ。俺、聞きたいなあ。」

声のトーンをグッと下げて

灰色の眸が艶めく光に抗うことなんて

出来そうもない

(なんつー破壊力……)

「ほら、言えよ」

「……ん、す……好き……んんんっ！！」

光が唇を寄せ、私の顎を支えたまま

口づけをする

「？？！！！ひっ……か」

「黙れって」

舌を割りいれてきた光に抗議すると

後頭部まで押さえつけられて動けない

「ん……ふ……ぁ」

舌を絡ませると

上顎の柔らかい部分、歯列、丁寧に味わっていく

光が私を味わう間

されるがままになった私は

お腹の辺りに疼きがきて

もう立って居られなかった。