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お父さんはネットのSNSで、共通の趣味がこうじて、ハルコさんと知り合いになった。
SNS内で、ぼくの誕生日プレゼントをハルコさんに相談したら…。
ハルコさんは、観音崎京急ホテルの株主優待の割引券を持っていて…。
その優待券を使って、東京旅行をプレゼントする事を提案。
それからも旅行の事で、頻繁にやりとりしているうちに、二人はスカイプで身の上を話すようになり…。
次第に親密になって、はれて正式にお付き合いする事になったそうだ。
「はぁ~ビックリした…。
ぼくはてっきり、自殺するんじゃないかって心配したよ。
じゃあ、何でお父さんは人生最後の舟券なんて言ってたの?。」
ぼくの質問に、二人はなぜか頬を赤く染めた。
どうにも言いづらそうだが…。
ハルコさんが口を開いた。
「アキヒコさん、そんな事言ったんだ…。
ボートレーサーには、家族やその身内が舟券を買う事は、倫理規定として禁止してるの…。」
「バレると協会から変な勘ぐりをされるらしいばい。
つまり…。
その…。
ハルコさんと正式に付き合うなら…。
キッパリ、競艇やギャンブルは止めんとイカンち覚悟ばいっ!!。
だけん今日、ハルコさんのレースを最後に見る為にも、ココに来たんばい。」
なるほど…。
つまりお父さんは、間接的にハルコさんに告白した事になるんだ…。
でも、明日のご飯代を払わせたら、ハルコさんから嫌われてしまうんじゃ無いか不安だったから…。
最後のボートレースで、必死に当てようとしてたんだ…。
「何だそれでか…。
もっと早くに紹介してくれれば良かったのに…。」
「それはな、お前に話してツイッターとかで呟かれたら…。
見る人が見たら、変な誤解を招くばい。」
「ボートレーサーは舟券を買う人と、事前に連絡を取り合っちゃいけない事になってるから…。」
ぼくの疑問は一気に解消した。
二人は共通して歴史好きがこうじて、SNSで知り合ったみたいだ。
特に坂本龍馬の事で話しがあったんだって…。
京急電鉄で言うと…。
坂本龍馬の通った土佐藩邸のあった立会川。
ペリーが来た浦賀。
坂本龍馬の妻の墓のある大津。
明日の日程は3人で京急電鉄を使って、それらの史跡を廻る予定だそうだ。
まあ、ぼくも歴史は好きな方だから。
そんな旅行も楽しめる。
明後日には、京急電鉄の東京1DAYチケットを使って、東京タワーへと連れて行ってくれるって…。
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