第1章

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私は…好雄と譲治に対して、是非ともイタリア南部のマリアの故郷であるシチリア島に行く事を話したが? 好雄が話した条件とは…? 2人の内…どちらかを同行する事が条件だと云われたが? 私は…日頃の2人を知り尽くしている為私だけの判断は出来ないとは云ってみたが、あくまでも私がこの組織のボスであり代表でもある!! この判断は難しいが? 私は…好雄を選んだ!! その時…譲治の顔が一瞬強張ったが好雄に頼んだと強く握手をして気持ちよく送りだして呉れた!! 私と好雄は…その後1週間後に基地の皆や、横浜のおばあちゃんやマリアは勿論我が娘にも別れをして成田から機上の人と成った!! 好雄は海外が初めての体験らしく少しも落ち着きが無く、回りを見ては歓声を挙げて居たが? 機内のイタリア人の添乗員に怒られて少し落ち込んで居たが、少しお酒が入ると元気を取り戻した要だ!! そして…ミラノ国際空港からいよいよ目的のシチリア島に向かい2人は飛行機を乗り換えて出発した!! 青い海に囲まれたその島を見た時…何故か沖縄の宮古島の海を思い出した!! 私は…この綺麗な島がマリアの故郷で有るのかと初めて見る島影に見とれたてシートベルトを締めた!! 私達は無事にシチリア島の地に降り立ったが? 何やら航空内の到着ロビーが騒がしい要だ!! すると…大きな垂れ幕があり其処には片言のカタカナで、ニホンのカゾク・カンゲイと書かれていた!! 彼等の精一杯の気持ちが表れた垂れ幕で有った!! 私と好雄はその渦の中に巻かれて大歓迎を受けて、そのままマリアの実家まで車を列ねて行くはめに成った!! その膨大なブドウ畑の中を走り暫く進むと前方に3階建てのリッバ家が見えて来た!! まるで御祭りの行列宜しく大騒ぎで家の玄関に着くと…只独り、玄関に実に品の良いおばあちゃんが佇んで居たのだ!! このおばあちゃんこそ、マリアのおばあちゃんで母エルザのお母さんなのだ!! 続く…
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