-理由-

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調べ終えしまうと、振り向き夏月をみた。 かなり深刻そうな顔をしている。 『これを』 サッ…と見せてきた写真。 『これは…』 『ターゲットだ』 彼女は写真をよく見た。…知っている。 『名前は??』 『わからない。…いくつもの名前を持っている』 『…同類ね』 -彼は同じ仕事をしているのか…- 写真をしまうと彼女は 『どうすればいい??』 笑って聞くと 『決まってんだろ…殺せ』 いつもの返事が返ってきた。 彼女は一枚のチケットを受け取った。 『なんだこりゃ』 チケットは船の旅行のような内容。 あんま興味ないことだけに気が乗らない。 『一つ忠告しとく』 もう帰る支度をしていた彼女に夏月は声をかけた。 『彼のターゲットも君だ』 そんなことは今までなかった。いつも追う側。 お互い追い合う経験はない。 だが、プライドはある。 『上等よ』 と言い捨て、バーを去った。
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