-理由-

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部屋に戻った彼女は写真を眺めていた。 シュポ… マルメンに日を付ける。彼女のお気に入りのタバコ。 フゥ… 『明日か…いきなり過ぎるよ…』 急いで荷仕度を始めた。支度をするのは慣れている。こういうことは時々あるからだ。 -しばらくは戻れないだろうな…- そう思った彼女は、暇つぶしもかねて電話することにした。 プ…プ…プ… プルルルルルルルルッ プルルルっ プルルルっ -出ない…いつもこうだよなぁ…どうせ彼氏と電話してんだろな…- また掛けなおしても出ない気がした彼女は、とりあえずテレビをつけ前に鏡を置き脱毛を始めた。 暇になるとすぐやってしまう。 夢中になると止まらない。 30分… 一時間… 一時間半… 『~~🎶But Day~~』 おぉっ!!タイミングいいね!! 電話だ。 彼女はアノ仕事をしているとき以外は普通の女の子。 携帯の上の画面には -ヒロコ- きたぁ~~~ すぐさま電話に飛びつく。まだ左脇の途中だったが気にしない。 『ハイハイハイハイ!!!!もしもしぃ~~~~ちょぉぉぉ待ってた!!おっせぇんだよっ!!!』 『アハハ~~マジいつもちょーテンション高いね!!』
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