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最初『ここ』で目が覚めた時、ついに補習のし過ぎで1人だけ特別教室か何かに連れてこられたのかと思った。
いつもの教室と同じ位の大きさの四角形の部屋。いつもと違うと言えば、目の前に黒板があっても何も書いていなくて、椅子も机もあるのに自分以外座っていない事。
これじゃあまるで空部屋か独房みたいじゃないか、一体今日は誰が補習の先生なんだ?と疑問が沸いたが長くは持たず、しばらくしても先生はおろか人の気配がない事に、今度は不安が押し寄せてくる。
まさかこのまま監禁か?さすがに学校でそんな犯罪めいた事は起こらないと思うが、ならこのまま補習が泊りがけの合宿のようなものになるのか?それともこちらが赤点取ってごめんなさいとか言い出すのをどこかで見守っているのだろうか?
いくつか候補が浮かび、最終的に教師側とこちらの我慢比べのセンで落ち着いた思考は、なら意地でも言ってやるもんか!という変な意地の張り合いに変わる。
それも時間が経つ内に段々と弱気になり、向こうも大人気ないが、こちらも些か大人気なかったかもしれない。元々赤点を取って補習になったのは、勉強しなかったこちらが悪いと言われればそれまでな話でもあるし。と思った頃、どれ位時間が経ったのかが気になりだして腕時計を見れば・・・。
「あれ」
腕時計の針がぐるぐると空回りを繰り返している。何なんだろうか、ここだけ磁場が狂っている?そんな馬鹿な。
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