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鹿敷は、どうも儀場とは長い付き合いのようで、何度も同棲していた。しかし、今回は鹿敷は婚約者もいた。
「さてと、仕事をしましょうか」
丼池は、再び、工事現場に潜入捜査をする。隠しているが古墳の上を道路が通過するらしく、異物の宝庫であった。
「行ってきます」
「気を付けてね。行ってらっしゃい」
丼池が笑う。昴の件が先に進んでから、丼池の笑顔が明るくなった。少年のようで、とても眩しい。
「昴君、ここに居る限り、君は眠らない。ここで、電話番をお願いします。遊部君、仕事に行きます」
未だ生葬社が何なのか、俺には理解できないが、仕事は今日もやってくる。
『人知れず泣く君のこと』 了
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