298人が本棚に入れています
本棚に追加
「早川瑞穂が殺害された、あの日時、はっきりとしたアリバイが取れなかった生徒が7人いること。その7人が……このゲームに呼ばれた、あなた達です」
「……!!」
衝撃的な真実に、みんなが目を見開いた。
少しの間、誰もが言葉を失っていたが、その沈黙を破ったのは、九条さん。
「……ちょっと待ちなさいよ。おかしいわよ。人数が合っていないじゃない?呼ばれたのは、この場にいない、黒崎と早川を合わせて8人でしょう?」
「……確かに、そうっすよね。てか、黒崎先輩と早川先輩は、どうなったんすか?」
田辺君の疑問に、執行人が静かに答えた。
「なぜ私が7人と言ったのか、二人がどうなったのかの顛末も。私の話を最後まで聞いて頂ければ分かりますよ」
顛末……。その言葉が、妙に引っ掛かる。
「犯人を許すことが出来ない私は、絶望し……、嘆き狂い……、そして、ある計画を練り上げた。それは、このアナザーワールドのアトラクションを使って、犯人を誘きだし、その罪を暴くという計画を」
「……っ」
それが……この不可解なダウトゲームが行われた真相なんだ!
最初のコメントを投稿しよう!