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「瑞穂が殺されてからは……元々進めていたプロジェクトに、このダウト計画を密かに織り混ぜて、私はプロジェクトの指揮を取りました」
次々に明かされる真相をみんな静かに聞いている。
「実質、次期社長となる私の指示を誰一人疑わず、この計画の手となり、足となり動いてくれました。それが、壮大な殺人計画の手助けになっているとも知らずにね」
そうだったんだ……。元々、このテーマパークを作る会社の人間なら、この施設ごと自由に使うことも可能だよね……。
「……まだ分からないことがある」
先程の臨戦体制から、やや落ち着きを取り戻した陸人が口を開いた。
「自分がゲームを敗退するまで、俺達は他のやつらが惨殺される映像を確かに見てきた。なのに、今ここにいるメンバーの中に、死んだ人間も、重傷を負った人間も、誰一人いない。……何でだよ?」
それは、私自身、みんなとここで再会してから、ずっと疑問だった。
「そうですね。その点も、貴方達には納得いかない点でしょう。なぜ惨殺されたはずのみなさんが無事なのか?3つ目の謎解きをしましょうか」
その謎の真相に、みんなが固唾を飲む。
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