コンラン

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学校に行く準備をして、顔を洗って歯磨き。 朝飯を食うといういつもの動作の中に、いつもとは違う小野の姿があって。 なんだかおかしな気分だ。 「ふふん。今日はね、お弁当を二人分作ったんだよ。しっかり残さず食べなさいな」 出たよ……料理だけは得意な姉ちゃんの、イカれた弁当が。 昨日はキャラ弁だったからな、中身が変じゃないか確認しないと。 そう思って、弁当箱の蓋を開けようとしたけど……俺の手を払って、怒りの笑顔を向けた。 「中身は学校で見なさい。じゃないと、もう二度とお弁当作らないからね」 「わ、わかったよ!なんで怒るんだよ!」 変な中身だった時の俺の気持ちを考えろよ。 毎日蓋で隠して食ってるんだぞ! 「はい。ルーちゃんもお弁当。家に帰りたくなかったら、今日もうちに帰って来なよ。誰も文句なんて言わないからさ」 そう言って、姉ちゃんが小野に弁当を渡した。 そんな事を言われるとは思わなかったのか、ちょっと照れくさそうに頷いて、弁当をバッグの中に入れる。 「ありがとう雅さん」 「良いの良いの。お姉ちゃんって呼んでくれても良いんだよ?」 何言ってんだこいつは。 でもまあ……姉ちゃんのおかけで少しは気が楽になったかな。 俺達は、これから死ぬかもしれないんだから。
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