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「家に泊めてくれたでしょ。それに、誰だって良いわけないじゃない。浦谷が好きだから……」
俺の頭は既に壁に当たり、小野の接近から遠ざかる事が出来ない。
なんの準備も、心構えも出来ていないのに……それは突然俺に降り掛かった。
迫る小野の唇。
どうすれば良いかわからなくて、ただドキドキしているだけの俺の唇に……それが重なった。
小さい手が俺の頬に添えられて、口が俺の意思とは関係なく小野の動きに合わせる。
初めての感覚に、脳天を貫くような快感を覚えて、頭の中が真っ白になる。
もう、何も考えられない。
俺の手が、小野を求めるように背中に回される。
グッと力を込めて引き寄せ、身体を密着させると、そのまま二人でゆっくりとベッドに倒れ込んだ。
唇を離して、荒くなった呼吸を整えながら、小野の顔を見る。
薄暗い中で見ると、こんなに可愛い子がいるのかと思うくらい可愛くて……。
今度は俺から小野と唇を重ねる。
まさか、小野が俺の事を好きだったなんて。
そうか……気が合うって言ったのは、そういう事だったのかと考えながら、俺は必死に小野の身体をまさぐっていた。
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