彼女、襲来。

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そうして次の日。いや、正確には、午前零時だけど。 どうやら、昼からずっと寝てしまったらしい。 「腹減った……」 そう思って、冷蔵庫を開けるが、見事に何もない。あるのは麦茶だけ。 とても、かなり、面倒くさかったが、とりあえずコンビニで何か買おう。 簡単に上着を一枚羽織って、財布とスマホを持って、外へ出る。 すると、扉の横にちょこんと座る人が。 「……あ」 「え?」 そう、弁当をくれた少女だった。 彼女は僕を見ると、立ち上がる。そして、一言。 「お弁当箱、貰いに、来た」 と、言った。 そもそも。何故、彼女は座り込んでいたのだろうか。 そんな疑念が浮かび、ふと彼女の手を見る。 少し、震えている。いくら初夏といえど、ずっと外にいたら冷えるに決まってる。 思わず手を握る。すると、少し冷たかった。 「もしかして、ずっと待ってたりした?」 「そんなには、待って、ない。せいぜい、三時間、くらい」 いや、十分だろ、それ。 そんな彼女を、放っておけず、僕は部屋に入れてしまった。 適当に、「まあまあお茶でも」とか「君のことも聞きたい」とか、言って、入ってもらった。(ナンパしているみたいで嫌だったけど、仕方ない)
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