焼ける色に目を瞑る。

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 ふと、目を覚ましたらまだ夜明け前とかいう時刻だった。 いつの間にやら床で寝てしまっていたらしく、しかも寝返りを打ちまくったらしく。  うつ伏せで胸がつぶれて苦しくて起床……最悪。  ついでに膝やら肘やら腰やら、ほぼほぼ固まった体をゆっくりと起こす。 といっても、まずは膝を曲げてだらけきった土下座みたいな形になる。  あー……喉乾いた。  勢いをつけて上半身を起こした時、ちょっと眩暈。 多分まだ残ってた睡魔的なもん。  ――魔、的なもん。  まーたやっちゃったよ……。  ぺた、とする蕩けきった――とか本当は、どっろどろ、てっかてかになった顏を触りつつ深いため息を不快に吐く。  朝だってのに、まぁ、週末はこんなもん。  チャックはしっかり下ろしていたタイトスカートとボタンも上の二つだけ外していたシャツを落として、脱いだ。
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