1人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の名前は海道隼人(かいどうはやと)。15才だ。
僕は今、僕が通う高校の校舎裏に呼び出され、同級生に囲まれていた。
「おい、ポンコツ。千円でいいから貸してくれよ」
僕は財布をポケットから取りだし、中身を確認した。
「あの……」
僕は財布を中身が見えるように開いた。
一人の同級生が財布を取り上げた。
「500円しか入ってねぇじゃねぇか!」
僕は数人の同級生に袋叩きにされた挙げ句、全財産を取られてしまった。
「はぁ……。君ってホント、ポンコツ君だね」
幼なじみの浅田花梨(あさだかりん)。同じクラスだ。
「うるさいな……。大勢いたんだから仕方ないだろ」
花梨は溜め息をついた。
「たった3人を大勢って言わないわよ、普通」
僕は頭をかきむしった。
「見てたんなら助けてよ!」
「ギャーギャー言わないの!だから侮られるのよ」
僕は机に突っ伏した。
最初のコメントを投稿しよう!