多喜先生の殺人lesson

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多喜先生の殺人lesson

 lesson1 棒つきのキャンディーを運転中に食べる。事故を起こす?エアバック?棒が喉に突き刺さる。  多喜がホワイトボードに黒マジックで書いた。 「北先生」  野々村は両手を挙げた。それを横にスライドさせて~「グリ~コ」 「野々村君、片手でお願いします。しかも、私は多喜です。北先生は、金八に出てきた小悪党です」 「あーゆー人も必要じゃないですか?腐った蜜柑なんて回りにいたら、マジ、迷惑だし?」 「金八は一人一人に目を向けすぎ。それより、授業ですよ」 「事故に見せかけるのはいいけど、難しくない?殺す方だって無事じゃないじゃん?だったら背後からバンバンバンの方がよくなくない?それって、いいの?悪いの?」 「そんなCMあったよね?北村総一郎だっけ?野々村くん、私を馬鹿にしてますか?」  拳銃を野々村の首筋に当てる。 「いえ、滅相もない」  lesson2  大食い早食いは心臓発作の原因 「ためしてガッテンみたいですね?回りくどくてさ?ナイフでグサグサ刺した方が早いでしょ?」 「あなたが逮捕されたら迷惑になりますから」  自分勝手な男だ。まぁ、小心者だから自殺なんかするんだろうな?太宰に殴られて、仕事辞めたくらいで死ぬことはない。 「そりゃあ、野々村さんのお父さんは才谷屋で働いているし?金だってあるでしょう?」  野々村のパパは金融屋だ。だが、息子の生活は苦しい。 「まぁ、同情はするよ」  多喜のパパは警官だ。無能なあまりに無実の人間を逮捕してしまった。太宰は多喜パパに人生を狂わされた人間だ。太宰は多喜ママに金を強請っていたのだ。やがて、太宰の魔の手は息子にまで 及んだ。 「じゃあ殺してくれるんですね?ありがとう」  沖縄にいけなくなっちまったじゃねぇかよ!  昔、オーストラリア旅行に行こうとしたときにさ?信州大学を受験したんだよ。堕ちたけどね。  長野の奴、マジでうぜー。上から目線でさ?  リボルバーの安全装置をカチカチいじる。 「殺そうか?ねぇ?君のせいで私は嫌な目に遭ったんだからさぁ?酬いを受けなよ!泣けよ!号泣!おら!泣けよゴルァッ!」  多喜の人格が豹変した。このままだと、野々村さん、死にますよ?  3年後…。
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