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生き残ることを諦めた気持ちが、全てを灰色に染めた。 テレビもラジオも新聞も、同じことを喚き散らしている。 地球滅亡まであと129日。 僕は部屋の片隅で、ピコピコとゲームをしている。出来ることは、それしかないのだ。隕石に立ち向かおうだなんて、フィクション映画の中だけだ。 突然、携帯の着信音が鳴った。 鈴木からの電話だった。鈴木は、僕の親友だ。 「もしもし、佐藤、面白いバイトを見つけたんだけど……」
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