1

6/7
前へ
/7ページ
次へ
僕の予感は的中した。煙突から出るとそこには、この星の景色が広がっていた。 それは、あまりに酷いものだった。 「嘘……だろ……」 ――辺り一面、ゴミに覆われている―― 「なんで勝手に外に出たんですか。心配しましたよ。」 やがて、観察員らしき人が来て、僕を叱った。 「これは……この景色は ……どういうことなの?」 僕は観察員に訊いた。 すると観察員は、気まずそうに話した。 「この星が見つかった当初は、誰もがこの星で採れる資源に期待していました。でも、この星にはそんな資源がなかったのです。それから人々は期待するのをやめ、次第にゴミ置き場として使用されるようになりました。それがこの星の歴史です……」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加