"ヤシグレキ"までのあらすじ。

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伊織や千広は裕紀らに別れを告げ、一方で修は翔次にしがみ着き、"二年前のお返し"としてキスをした。 『もう何処にも行かないで!私を一人にしないで!』 『…お前は一人じゃねぇだろ』 泣き叫ぶ修に対し翔次はどうする事も出来ず、別れの言葉を告げ、そして最後にブワッと凄まじい突風が吹き上がった瞬間、この世から全ての久神は消滅した。 しかし、翔次ら自身は消滅しなかった。 実は、久神としての"能力"のみが消滅し、人間として転生したのだった。 それから修、秋、伊織は普通の学生に戻り、裕紀はいつか翔次に勝つ為に旅に出る、千広はまた和嶽に居座り、雹虎はそんな千広に濃使われる、鉄は傷が深い為に療養…そして翔次は、修にプロポーズした。 修はまだ学生の為に一度はそれを断ろうとするが、翔次が今度はそれまで自身が待つと約束し、それまで料理人として修行を始める。 そしてそれから数年後、二人の間には一人の男の子が生まれ、その子守りは裕紀に押し付けて二人は店を開いた。 子供の名前は翔次が、"大切なものを護れるように"という意味で"大護"と名付けた。 二人の店に来店した最初の客は、中学生くらいの少年で、修が尋ねた名前は"神代虹平"といった。
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