"キサツラ"までのあらすじ。

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それから最上階に到着し、幻妖王・神内と、兄・良牙と対峙する。 そこで神内の卑劣な技に寄り良牙は一人、自ら貼った結界の中で大爆発に合い、姿を消す。 そのせいでアノヒトは、再び我を失い幻妖に堕ちそうになるが、続き響いた『良牙兄はまだこっちに来てないから大丈夫』という望の声と修の能力に寄り、再度我を取り戻す。 その後、自身に残った修の能力を合わせ放たれたアノヒトの技により、不死の能力を持つ神内はこの世から完全に消滅する。 その直後、激しい激闘により崩れ落ちそうになった城から抜け出す為、皆は一斉に走り出すが、そこにアノヒトの姿だけがなかった。 修は急いでアノヒトの元へ向かい走る。 そこでアノヒトは、『禁忌零式』の技、炎の門を立ち上げていた。 その門の先は、何があるかもわからない程の著しい真っ白な光が見えるのみ。 そこへ行こうとするアノヒトを修は止めようとするが、アノヒトは止まらない。 それでも修は諦めず、アノヒトに対する全ての想いをぶつけ、アノヒトも漸く足を止める。 そこでアノヒトは、たった一輪の胡蝶蘭と、己が魂であるキサツラを修に預け、代わりに修の木刀を手に取り、先程立ち上げた炎の門の方へ向かう。 「…俺は必ず帰ってくる…」 「ずっと待ってるから!」 「…ありがとう…」 二人は再会の約束を交わし、修は涙を零しながら別れを告げた。 「鬼殺羅流ー十八式ー。…炎々恋歌…」 門の中にアノヒトが入って行った後、門は静かに消滅する。 それから数日後のある日、修は真から胡蝶蘭の花言葉を聞かされ、言葉を失った。 同時に修は、アノヒトとまた再会するまで、『絶対泣かない』と決めるのだった…。
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