"ヤシグレキ"までのあらすじ。

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アノヒトがいなくなってから二年、修は高校二年に進級し、裕紀も同じ高校に一年遅れで入学していた。 そこへ、アノヒトと瓜二つでそっくりな転校生"紅月朧馬"がやってくる。 更に同時期に"紅い瞳の久神"の噂を聞くが、実はそれは内に複数の人格を宿した朧馬の別人格の一人であり、それを知った修はショックを隠せない。 他にも、久神で口寄せの能力を持つクラスメートの伊織が、アノヒトと同じ技と同じ能力を使うが、実はそれは望の能力だった。 このように立て続けにアノヒトの影がチラ付いた為、修は遂にこれまで抑えていたアノヒトに会いたいという衝動が抑えきれなくなり、裕紀と共にアノヒトを探しに行くと決意する。 修と裕紀、そして朧馬と伊織、更に里の諸事情で同行出来ない雹虎と鉄の代わりに和嶽の秋、一度は敵として対峙した鬼貞のタナカらが同行するようになり、仲間として絆を深め合った。 成り行きで参加する事になった"久妖大死合"終盤にて遂に雰斗も合流し、同時に良牙の生存も確認する。 そんな旅の中、共に幾つもの死線を潜り抜ける内に、朧馬はいつの間にか修の純粋さに惹かれるようになっていた。 同時に、修が辛そうな顔をしている時はいつでもアノヒトを思い出した時だと気付き、朧馬は堪えられず修に想いを告げるが、それでもアノヒトを一途に待ち続けている修はそれを断る。 それにより朧馬は暫く塞ぎ込むが、アノヒトが帰ってくるまでは自身が修を護ると誓い、帰ってきたらケリを着けると決意する。
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