日常

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「うーん、朝か」 ベッドから1人の男?が起きあがる。 なぜ、疑問系なのかというと男の顔が女顔であるからである。 この男、名を絢瀬雫(あやせしずく)といい、今日から高校1年生になる。 雫「シャワーでも浴びるか」 部屋から出て、風呂場へとむかう。 風呂場へと着くと、着ていたパジャマを脱いでいく。 雫の背中には、十字架と十字架に鎖で繋がれた全裸の女の人の刺青がはいってる。 雫「蓮華・・・」 小さな声で人の名前のようなものを呟く。 雫「風呂入るか」 雫は浴室の中へと入っていき、シャワーを浴びてすぐに出てきた。 雫「時間もあるし、朝食でも作るか」 雫はキッチンへと向かい料理を始める。 雫は現在、1人暮らしなので、基本的になんでも自分でこなす。 両親は事故死、姉-蓮華-は事件に巻き込まれて亡くなっている。 雫「頂きます」 雫はトースト、目玉焼き、コーヒーを用意して朝ごはんを食べる。 目玉焼きにはケチャップ派である。 雫「ごちそうさまでした」 雫は素早く朝ごはんを済ませ、食器を洗い、制服に着替えて、学校に行く用意をする。 制服は黒色の学ランである。 雫「蓮華、今日から高校生だよ」 雫は姉である蓮華の仏壇の前で線香を上げ、手を合わせながら語りかける。 雫「蓮華、ちゃんと高校に通うから」 雫は中学校にほとんど行っていなかった。 イジメにあっていた訳ではなく、学校に行く意味を見出せなかったのだ。 なぜなら、雫は昔から頭が良く、どんなレベルの大学にも入れるような頭脳を持っているからだ。 さらに付け加えるなら、頭脳だけでなく、身体能力も異常な程に高いのだ。 雫「蓮華、そろそろ時間だから行ってくるよ」 雫は立ち上がり、鞄を持って、鍵を閉めて、家を後にした。
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