side-T

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「いいか、タケル。こまったことがあったら、ちゃんと、たすけてって、いえ」 「……」 「そしたらぜったい、オレがたすけてやる」 「…………ぜったい?」 「──ぜったい」  真っ直ぐな目が、僕を見つめてニッと笑う。 「ゆびきりしよう。ぜったいのやくそく」  にゅ、と突き出された小指に、そっと。  恐る恐る指を絡めたら、ぎゅ、と強く絡め取られて、元気良く上下に振られる。 「ゆーびきーりげーんまん、うーそつーいたーら、はーりせんぼんのーます」  ゆーびきったっ。  切れた小指をじっと見つめていたら、僕を覗き込む綺麗な目が、正面。 「やくそくだぞ。ちゃんといえ」  うん、と。そっと頷いたら、にかーっと笑った顔。  つられて、僕も笑った。 「ありがと、しょうちゃん」  *****
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