私の体験

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「えっ、昔のお母さん?」 私は、昔のお母さんを想像してみた。 しかし、今のお母さんしか見たことのない私の想像は、少し可笑しい感じがして、思わず笑ってしまった。 意外というか、不自然というか、ちょっと面白かった。 「何を笑っているのよ。」 「ううん、なんでもない。」 私たちの会話は、夜に溶けていく。 ――私もいつか、母親になったら、こんな面白い話をしたい―― 私は、家に着くまでの間、そんなことを思っていた。
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