第2章

29/29
前へ
/117ページ
次へ
カトリーナ「ん?ああ、それもやぶさかではないんだが」 近付いてきた俺に気がついたノーデン先生がこちらをじろじろと見てくる。 申し訳ないが10個上はNG そんな失礼なことを思われているとは露知らず、彼女は自身が分析した結果を独り言のように呟いた。 カトリーナ「ふむふむ。身長は平均。筋肉の付き方も中の上といったところ。極だっているのは魔法技能の方か…」ボソッ 「なるほど、噂通り骨のありそうな少年じゃないか」 最後の一言は聞こえなかったが、とりあえず俺の外見ではなく能力の方を見ているようで安心した。 ノーデン先生の分析が終わったらしく、楽しそうに微笑みながら俺に、というより俺たち5人に聞こえるように話かけてきた。 カトリーナ「試合をするのはいいが、君たち中級騎士はこの場に5人しかいない。つまり1人余ることになるな」 なんだそんなことか。 それなら誰かが2試合すればいいだけの話だ。 何なら俺でも構わない。 そう提案しようとしたが、ノーデン先生が先に続きを口にした。 カトリーナ「そこでだ。君の相手は私がしよう」 そう言って指さした先には、俺が立っていた。 あれ?今度こそ後ろに誰もいないよね?
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加