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カトリーナ「ん?ああ、それもやぶさかではないんだが」
近付いてきた俺に気がついたノーデン先生がこちらをじろじろと見てくる。
申し訳ないが10個上はNG
そんな失礼なことを思われているとは露知らず、彼女は自身が分析した結果を独り言のように呟いた。
カトリーナ「ふむふむ。身長は平均。筋肉の付き方も中の上といったところ。極だっているのは魔法技能の方か…」ボソッ
「なるほど、噂通り骨のありそうな少年じゃないか」
最後の一言は聞こえなかったが、とりあえず俺の外見ではなく能力の方を見ているようで安心した。
ノーデン先生の分析が終わったらしく、楽しそうに微笑みながら俺に、というより俺たち5人に聞こえるように話かけてきた。
カトリーナ「試合をするのはいいが、君たち中級騎士はこの場に5人しかいない。つまり1人余ることになるな」
なんだそんなことか。
それなら誰かが2試合すればいいだけの話だ。
何なら俺でも構わない。
そう提案しようとしたが、ノーデン先生が先に続きを口にした。
カトリーナ「そこでだ。君の相手は私がしよう」
そう言って指さした先には、俺が立っていた。
あれ?今度こそ後ろに誰もいないよね?
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