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トウヤ「ッ!はぁっ!」
額にかいた汗を乱暴に拭う。
またがむしゃらに剣を振るう。
フィリーネには上がるなんて言ったが、俺はその足で西門支部の地下訓練室を訪れていた。
こんな気持ちで部屋に帰っても、もやもやが残ったままだと思ったから。
しかし何度剣を振るっても気持ちが晴れることはない。
今まではずっと順調に来ていた…はずなのに。
先輩からも、講師からも、お前には才能があると言われた。
上級騎士になる日もそう遠くない。
そう思っていた。
トウヤ「…くそっ!!」
手に持っていた木製の剣を乱暴に地面に叩きつけた。
型をいくらなぞっても、あの人には傷一つ付けられない。
勝ちたいと願っても、身体が俺にそう訴えかけてくる。
情けない。
なんて情けないんだ、俺は。
「なんて惨めなお姿をしておりますの?」
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