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トウヤ「あとはさっきも言ったやつだ。大分マシにはなっていたけどまだ迷いが見られる場面があった。攻めるなら攻めろ。これは普段の訓練から意識しておいて損はない」
リンフォード「…はーい」
俺の指摘にしょんぼりするリンフォード。
多少厳しいことを言ったが、騎士としては生きていくにはどの道向き合わなくてはいけない問題だ。
これからどうしていくかは彼に任せる。
トウヤ(…技術云々以前に足りないものがあるんだけど、果たして言っていいのか?)
しかし彼が向き合わなくてはいけない問題は、もっと根本的なところにあるような気がする。
彼と初めて手合わせをしたときからずっと感じていた感覚。
こんな致命的な欠陥を今まで誰も言わなかったことに驚いたものだ。
とはいえノーデン様が言ったように俺たちはまだ若い。
彼がその欠点に自分で気づいて、それでも俺に助けを求めてきたのなら手伝ってあげようと思う。
「ちょっと、チームメイトなんだから私も混ぜてよ」
いつの間にか後ろに立っていた女性に声を掛けられた。
その様子はお世辞にもあまり機嫌が良さそうには見えない。
トウヤ(うわぁー、絡みたくねぇー)
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