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トウヤ「…俺の用事までまだ時間があるから少し付き合ってやるよ。だから離してお願いします」
フィリーネ「いやーそれはよかったね。危うく若い芽を摘んでしまうとこだったよ」
……冗談で言ってますよね。
冗談だとしてもお前が言うとシャレにならないんだが。
しかも若い芽ってなんだよ。
お前と同い年だっての。
トウヤ「はぁ。じゃあ魔法は無しな。さっき魔法使って疲れてるから」
フィリーネ「1、2試合で疲れるってたまじゃないでしょ。まあいいけど」
本当のことを言うと、魔法有りの怪力を受けたくなかっただけだ。
彼女が気づいているかは知らないが、彼女の筋力は筋力強化魔法で飛躍的に高まる。
受けられないことは無いけど消去法で魔法無しを選んだ訳だ。
簡単なルールだけ確認してからお互いに距離を取る。
リンフォード「2人とも準備はいい?」
彼にそう問われて、俺は一気に魔力を身体に纏わせた。
そうすることで2人の反応を見たかったのだ。
結果から言えば、2人とも不思議そうな顔をしただけだった。
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