第4章

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トウヤ「…俺の用事までまだ時間があるから少し付き合ってやるよ。だから離してお願いします」 フィリーネ「いやーそれはよかったね。危うく若い芽を摘んでしまうとこだったよ」 ……冗談で言ってますよね。 冗談だとしてもお前が言うとシャレにならないんだが。 しかも若い芽ってなんだよ。 お前と同い年だっての。 トウヤ「はぁ。じゃあ魔法は無しな。さっき魔法使って疲れてるから」 フィリーネ「1、2試合で疲れるってたまじゃないでしょ。まあいいけど」 本当のことを言うと、魔法有りの怪力を受けたくなかっただけだ。 彼女が気づいているかは知らないが、彼女の筋力は筋力強化魔法で飛躍的に高まる。 受けられないことは無いけど消去法で魔法無しを選んだ訳だ。 簡単なルールだけ確認してからお互いに距離を取る。 リンフォード「2人とも準備はいい?」 彼にそう問われて、俺は一気に魔力を身体に纏わせた。 そうすることで2人の反応を見たかったのだ。 結果から言えば、2人とも不思議そうな顔をしただけだった。
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