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そして、思い出したが最後、一気に「告白」の重圧が圧し掛かってくる。
怒涛のように、数日前の病室の出来事が脳裏に蘇ってきた。
しかし、一旦、そのシーンが蘇ってしまうと
ヘタレな俺は、もう塩を掛けられたナメクジのように縮んでいく。
その一方で、「ちゃんと告白」が
例の看護師と警官の顔と共に脳内で連呼される。
しかし、自慢じゃないが、
27年の生涯で、俺は「告白」なんてしたことがない。
当然、「好き」という言葉を、好きな相手に口にしたことも皆無。
だから、またしてもそんな経験値の低さが災いして、
急に俺の頭の中がうるさくなりだす。
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