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「あら、その後いかがですか?」
といった、ありふれたものから始まった会話。
しかし、なぜか俺たちの告白劇に、それが流れる。
そして、告白はしたのかと尋ねられ、
ゴニョゴニョ言った俺は、ちょっと苦笑交じりに話しを濁した。
「実は、あの後、警察の人にも同じ事を言われたんですよ」
ところが、それを聞いた彼女は、何を今更といった呆れ顔。
そして、
「そりゃ、そうよ。だって、あの時の会話、
そのお巡りさんと一緒にニヨニヨしながら聞いてたんだもん」
パシンと俺の肩を叩いた彼女は、ニヤリとして言った。
「で? ちゃんと告白した?」
しかしそれに俺は、歪んだ笑みを返すしか出来なかった。
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