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だが、一人ほんわかする俺の内心など彼女が知る訳もない。
だから、そのまま少し不安げに続ける。
「だから、自分でも色々分からないことだらけで。
その、もしかしたら色々不慣れすぎて、
あの、奥村さんは不満に思われるんじゃないかと……」
目の前で視線を落とす彼女は、微かに震えているように見えた。
そしてその時、なぜか俺の脳裏を、あの看護師の言葉が過る。
あそこは、やっぱり彼女を抱きしめるとこじゃない？
だが、出来たのは両手をわずかに浮かせたまで。
そして彼女を抱きしめる代わりに、こんな事を言ってしまった。
「交換日記しませんか？」
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