第3章 超強揉みの男

4/7
前へ
/32ページ
次へ
「お客様、お待たせいたしました。エレジーが担当させていただきます。」 まずは足から掌底で押し始めた。 「もっと強くやってくれるか?」 いきなりMAXでやると、こう言われた時に困るので、いつも自分の力の5割、7割、MAXと段階を上げていく。 しかし、このお客様の場合、かなりの強揉みが予想されたので、初っぱなは7割からいっていた。 つぎの1回で満足させないと、残りの時間が地獄になる。 私はMAXの更にMAXで押してみた。 「ちょっと届いたかなって感じやな。」 私の地獄がこの時点で確定した。 「そこをもっと、グィっといってくれるかな?」 お客様のこの言葉が、これから残りの時間、私を苦しめる事になる。 親指ばかりでやると限界なので、肘や掌底で指を休ませたりする。 しかし、そのお客様は肘や掌底を私が使っていると、「それじゃ効かないな。やっぱり指じゃな。」と悪魔の一言。 さらに、腰を親指で押している時も、「そこをもっと、グィっと。」の悪魔の一言。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加