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「お客様、お待たせいたしました。エレジーが担当させていただきます。」
まずは足から掌底で押し始めた。
「もっと強くやってくれるか?」
いきなりMAXでやると、こう言われた時に困るので、いつも自分の力の5割、7割、MAXと段階を上げていく。
しかし、このお客様の場合、かなりの強揉みが予想されたので、初っぱなは7割からいっていた。
つぎの1回で満足させないと、残りの時間が地獄になる。
私はMAXの更にMAXで押してみた。
「ちょっと届いたかなって感じやな。」
私の地獄がこの時点で確定した。
「そこをもっと、グィっといってくれるかな?」
お客様のこの言葉が、これから残りの時間、私を苦しめる事になる。
親指ばかりでやると限界なので、肘や掌底で指を休ませたりする。
しかし、そのお客様は肘や掌底を私が使っていると、「それじゃ効かないな。やっぱり指じゃな。」と悪魔の一言。
さらに、腰を親指で押している時も、「そこをもっと、グィっと。」の悪魔の一言。
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