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「ここ、一番長いコースは何分?」
嫌な予感・・・
「は、はい。ひゃ、ひゃ、180分です。あとは任意で30分の延長がございます。」
や、や、やめてよ・・・
「じゃあ・・・」
お、お願い、神様・・・
「180分に変更してくれるかな?」
やめてーーーっ・・・
「は、はい。分かりました。ありがとうございます・・・。」
タイマーは100分になろうとしていた。
これから、80分・・・
深い井戸に落ちて、一本のロープをよじ登っていて、やっと光が見えてきたところでロープを切られたような感覚・・・。
絶望感しかなかった・・・。
実は、残りの80分の記憶がない・・・。
ただ、覚えているのは、指が痛すぎて、ハイになり、お客様と話していて、私自身の笑い声のボリュームがおかしくなって、全開で笑ったりしていた。
タイマーが179分48秒を過ぎ、残り10秒になったら、まるで年越しのカウントダウンのように心の中で、叫んでいた。
(10、9、8、7・・・)
もう、無心だった。
(3、2、1・・・0・・)
底なし沼のような地獄がようやく終わった・・・。
店内は私とお客様の2人きりだった。
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