第3章 超強揉みの男

1/7
前へ
/32ページ
次へ

第3章 超強揉みの男

こういうマッサージ屋には、だいたい普通の力で施術して、満足していただけるんだけれど、たまにもっと強くやってくれ!と、要求される事がある。 その為に、プラス100円で男性指名や、女性にしてもらいたいという方には、女性指名というのがある。 でも中には、その100円を払いたくないが為に、強引にチェンジを要求するお客様もいる。 まぁ、サービス業だから、仕方ない事ではある。 だから、同じ時給なので、出来れば強揉みのお客様は避けたい。 何故なら、親指がメチャメチャ痛くなるからだ。 理想はめっちゃ綺麗な、超弱揉みの女性が理想だ。 しかし現実は、ほとんど男性のお客様が多い。 そんな綺麗な女性は、訳のわからない男性になんか揉まれにこないのが現実。 遅番だった私は夕方6時からラストまでの勤務だった。 その日は、夜9時くらいまではお客様も入らず、順番が4番目だった私は休憩室で3番目の同僚とたわいもない話をしていた。 「いらっしゃいませ!」 店にいた男性スタッフの声がして、お客様が入ったんだなと分かった私は、便所がてら様子を見に店内に行った。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加