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「そうですか……それで夜に寝れなくなったんですね」 「あぁ……まぁ……そんなとこだ」 「……なら俺が付いていましょうか?いや、俺はそういうものを見る性質ではないので、役に立たないかもしれませんが、局長の様子がおかしくなったら起こしたりできると思いますし」 「あ!?いや……それは……」 俺がいつもの調子で変なことを喋っちまったらヤバイ。 「……いや、大丈夫だ。自分で何とかする」 「自分で何とかできるものでしょうか?」 「…………」 「あ!お祓いしましょうか?誰かできる人間を探しますよ」 「…………」 認めたくないが、祓われたら困る、と思ってしまう俺がいた。あんなことがあったとしても、会えるもんなら会いたいと思ってしまうのだ。もしまた襲われることがあれば、殴ってやればいい。……霊相手に拳がきくのかどうかは分からないが。
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