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その夜、夜着に着替えた土方は布団の上に胡坐をかき、難しい顔で思案していた。寝るべきか寝ざるべきか、それが問題だ。
「あ~何やってんだ!俺!」
バシっと太ももを叩き、覚悟を決めた。
「寝る!寝てやるぞ!来やがれってんだ!」
しかし、返り打ちにしてやる!と闘志を燃やすうちに目が冴えてしまい眠れなくなってしまった。
「ああ~、くそっ!何やってんだよ~」
右に左に寝返りをうってみても同じことの繰り返しだった。
「来るならさっさと来いってんだ」
ごろんと仰向けになる。聞いたら正体を教えてくれるだろうか。
「明日には島田が来ちまうんだぞー」
無意識に天井に呼びかけていた自分に気付き恥ずかしくなった。
「あ”~~」
掛け布団を頭まで被り、「もう知らねぇ」と小声で呟いた。
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