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その時、水を差すような高い声が響いた。
「局長ぉ~!土方局長ぉ~~!どこにいらっしゃいますか~!あっ!居たぁ!!」
「……おめーは空気読めよ」
「クウキヨムって何ですか?」
くりくりとした眼が土方を見上げる。
「はぁー……行くぞ」
「さ、銀、行きましょう」
島田が田村銀之助を持ちあげて、台車に乗せる。銀の骨折は腕なので、歩行に問題はないのだが、島田の庇護欲なのだろうか。
「あっ島田さん、僕大丈夫です。歩けますよぅ。寝てばっかりだったので、歩きたいんです」
わざわざ抱き上げて下ろさなくてもいいと思うんだがな。首根っこで十分だろ。何甘やかしてんだ。
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