27人が本棚に入れています
本棚に追加
失うものが多すぎたこの一年は、土方を疲弊させ、生きる希望などはもはや無くなっていた。
自身の生に執着などはないが、ここまで付いてきてくれた新選組隊士がいる限り、見捨てるわけにはいかない。
そして、せめて己ができる精一杯まで戦って、地下の近藤に会いたい。
いや、そうでなければ会わせる顔がない。
しかし本当のところは、近藤と会うのが怖かったのだ。
もし、流山で俺が止められていれば、斬首という結末は回避できたかもしれない。
俺のせいで近藤さんは--
最初のコメントを投稿しよう!