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年が明け、二ヶ月が経とうとしても依然として寒い日が続いていた。
雪が解ければ、新政府軍が攻めてくるだろう。既に密偵が入っていてもおかしくない状況だ。
五稜郭の一室で、夜遅くまで執務に没頭していた土方は、ぶるりと震えて我に返った。
首を回し、細く息を吐いていると、夜風がカタカタと窓を鳴らした。
何でも一人で背負込む癖のある土方は、忙しくすることで罪悪感から逃れていた。来る日も来る日もそんな調子であったので、目の下にはクマができ、身体も凝り固まっていた。
そして身体が疲れていても、残念なことに眠くならない。眠りたくないのかもしれない。
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