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 午前中は4時間たっぷりとエウロペの新型兵器と戦術について叩きこまれた。エウロペでも兵器と情報のIT化は究極まで進み、「須佐乃男(すさのお)」型のロボット兵器実現まであと一歩のところまできているらしい。  タツオたちは士官用食堂にきていた。ランチビュッフェには、氾(はん)やエウロペの料理が大皿で並んでいる。クニがウインナ・シュニッツェルをとるといった。 「あーあ、料理は世界中どこのもんだってくい放題なのにな。おれシュニッツェル大好き」  テルが軍用義手をきらめかせ、同じものを自分の皿にのせた。 「こいつはシュニッツェルじゃない。ただの子牛のカツだ」  確かに大皿の前においてある名札には子牛のカツレツと書いてある。クニがいった。 「カツレツだってエウロペの料理だろ」  ジョージはふたりのいいあいには加わらなかった。声を低くしてタツオにいう。 「ある意味、日乃元はラッキーだったね。『シュルス』が完成する前に、本土防衛戦が始まりそうだし」
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