実(み)

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改めてお礼を言うと、松村君は無言で首を振った。 照れ屋さんなのかな? その時、一緒に来ていた友達に呼ばれた。 「三原、合格した?」 「うん」 「あっちで書類もらうみたいだから行こうぜ。 この後、学校に報告に行くだろ?」 僕は頷いた。 「松村君、また入学式でね。バイバイ」 手を振ると、松村君も振り返してくれる。 なんか可愛い。 松村君と同じクラスだといいな。 僕は高校生活が、ますます楽しみになった。
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